FRP製タンクの特徴とその用途とは
液体を貯蔵するタンクは、蓄えておく液体の性状や温度によって求められる性能や仕様が異なります。
飲料用の上水であれば、鋼板製やステンレス製やFRP製タンクが用いられています。
A重油やガソリンなどの揮発性と可燃性を併せ持つ液体の貯蔵には、危険物取り扱いの観点から消防法に沿った仕様が必須です。
プラントなどで酸性やアルカリ度の高い液体や薬品類の溶けた液体を蓄えるためには、耐食性能に優れた製品の採用が求められます。
同様に温泉施設では温水に溶け込んでいる成分によって、通常の水の貯蔵とは異なり腐食性能に優れることに加えて、高温度に長期間耐えることが要求されています。
富士化工株式会社のフジFRP温泉用タンクは、摂氏100度までの温水に耐えられるだけでなく、温泉に含有する成分に対する耐食性に優れた製品です。
500立方メートルの大型タンクから小型のものまで、既存の水槽設置条件と利用量に適応したサイズの選択が可能です。
内部仕上げはフラットであるので、維持管理時の清掃が容易にかつ確実に行えることも特徴です。
温水貯留に適した保温性能が高いことも、この製品の優れた点であります。
温泉施設での貯留だけでなく、中継槽や減圧槽にも用いることができるため、施設全体の設備系統の水槽としての採用に最適です。
大型のタンクであっても現地組み立て式であるため、施設への搬入時の場内への影響を最小限に抑えた施工ができることに加えて、作業コストの削減が期待できます。